1 人が歩く為に有効な設計の靴木型

2デザイン構造其の一 フィット性能

3デザイン構造其の二 素材性能

4デザイン構造其の三 機能性能

5デザイン構造まとめ 靴色々

人の体が移動するということ
重心の不安定を最小限に抑える             
裸足の有効性を再現する安定設計

1 人が歩く為に有効な設計の靴木型→重心安定設計ラストレポート

目的は、人が安定して立つ歩く走る止まるという動作が実現出来る履物を具現化することにある。その為には前提として、コンディションの整った人の身体であることが望ましい。それでも一般という範囲で考えると、多少の構造的要因なども抱えてる対象にも 対応出来るような靴力が必要になります。立ち姿勢では上半身の体重が左右の股関節で二分され、脛骨最下部の中心に落ちてきます。そのベクトルは、まず距骨で受け止められます。片足28個の骨に分散され、バランスを保ちます。このような状態にある体や足を、裸足でしっかり対応出来るバーフットウォーカーは、靴が無くても大丈夫です。しかし一般現代人という範疇で考えると、出来るだけ悪影響を減らす工夫が必要になります。まず基本的な安定設計の優先順位は「体重を受け止めよう!」今までの靴木型の常識に囚われないで、底面は平らにします。 (前からあるいは後ろから見た状態)。バーフットウォーカー(ハダシスト)やランナーなら裸足で歩く走る体幹力と強靭な足裏を備えている。現代人はその準備が整っていないことや左右差はあります。靴が必然になる人は、(自分の皮膚ではない)足裏に相当する靴底は、踵が上がる時にぴったりくっついてはこない=ヒールが必要 (踵が上がると靴底は離れるので、下から圧しているアドバンテージ)である。革靴製法の靴木型の基準ではなく、靴を履いた足が安定した重心移動の為の靴木型基準。靴を履いた足は、靴木型中心線が外向き状態で重心移動。靴の目的は、対象の人の歩きや走りという動作において、スムースな重心移動をサポートすることである。靴の基本的性能は靴木型に集約されている。裸足と同様、またはそれ以上に立つこと、歩くことや走ることに貢献すること。

*底面どの部分も平面(逆は湾曲)距骨を支える 

*足形+インソール=容積

*前足部は外側に、後足部は内側に流れる傾向 

*ヒールが必要 (踵が上がると靴底は離れるので、下から圧しているアドバンテージ)である

2デザイン構造其の一 フィット性能    

足と靴のフィット性を紐調整する構造という条件でデザインしてみよう。足のMP関節ラインより後ろから足首手前まで、調節出来るようにしたい。靴の中で足がきつくなくされど緩くなく、正にジャストフィット。正真正銘にぴったり。履いているのを忘れるくらいにしよう。この状態だと「歩くための有効設計した靴木型」が機能する条件を満たします。そんな靴はスベリ部分が破れません。

3デザイン構造其の三 素材性能
          
〇アッパー:革であるなら、適度にしなやかで丈夫で色落ちのしないもの。また最良を求めるなら、靴用和紙布を推薦する。   
〇インソールカバー:速乾抗菌素材。また最良を求めるなら、和紙布を推薦する。                     
〇ミッドソール:軽量中硬度のEVA等のスポンジ。また最良を求めるなら、靴用セルロースナノファイバースポンジを推奨する。
〇アウトソール:軽量中硬度のEVA等のスポンジ。また最良を求めるなら、靴用セルロースナノファイバースポンジを推奨する。

4デザイン構造其の四 機能性能  
                  
裸足でも靴でも共通しているのは、両足の「ハの字角度」(爪先の開き)である。
歩くスピードが上がれば「ハの字」は閉じて、爪先は前を向く。
ゆっくりとした速度が基準なら、「ハの字」で重心移動していく。
靴木型の形だけで、重心移動のトレースを判断しないように歩くことも重心移動も考えていない伝統的靴木型と製法では、理想的な歩き易い靴は程遠い。
レジェンド的なオブジェとしての価値はあるでしょう。
インソールも同様で、安定設計の土台の上でしか、適正な効果は望めないでしょう。
「ぴったり」のメリットとデメリット。程良い理想形を追求してもらいたいです 。  
                      
理想の靴を いっしょに考えましょう


5デザイン構造まとめ 靴色々

重心安定設計で考えられた歩く為の靴達です。

立つ歩く走る止まる人の重心をスムースに移動することを目的としています。その目的に適合するアッパーのデザインと底材の構造や材質が総合的に一体化すること。

 

理想の靴を いっしょに考えましょう。

歩く靴を考える

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